JAPAN BRAND ジャパンブランド プロデューサーインタビュー
株式会社ゼロファーストデザイン
代表取締役
佐戸川 清さん
- プロデューサーの紹介
- 地域の人との出会い
- プロジェクトの進行
プロジェクトの今後
次のステップにはJAPAN BRANDショップを!
百貨店業界などで次々にストアコンセプトを創り出してきた佐戸川さんは、JAPAN BRANDの販売においてもさまざまなアイディアを持っているようだ。多業種多品種を扱うRe-mix Japanにおいて、“日本の美意識”をコンセプトイメージにして制作した展示ブースが海外の展示会で大いに高い評価を受けた。佐戸川さんはこの展示ブースのイメージからJAPAN BRANDのブランドショップとして展開できるのでは、と語る。
佐戸川: これからの高齢化社会では、バブルを経験してきた旺盛な消費力で、膨大な預金を持つ団塊の世代が大きなマーケットになります。私はいずれまた百貨店の時代が来ると考えているのですが、百貨店はひとつのテーマで取引する商品を編集して売り場を構成します。彼らは編集された売り場での買い物を楽しめる世代ですので、価値ある商品を“JAPAN BRANDショップ”として、百貨店やショッピングモールで全国展開すれば、受け入れられると思います。日本にはものを財産価値として考え、名前を入れて、次の世代に残す、家財道具というよい習慣がありました。これは世界に先駆けた省資源化の思想です。時代を超えて価値は生まれるのです。消費文化は、無駄を省いたエコ文化に向かうのです。そこにJAPAN BRANDが新たな日本の消費文化の価値を生むような商品を送り出せばいいのです。
—欧米でもますますJAPAN BRANDが受け入れられそうですか?
佐戸川: 海外に関してはこれからはちょっと違って、ビジネスをするには消費が行き届いた先進諸国ではないと考えています。私は注目しているのはアジアです。大いにポテンシャルを持っている国々ばかりで、そこでは日本を後追いをしている状況です。中国やタイ、香港もメイドインジャパンの二ーズが大変高いのです。アジアに向けた新しい切り口のJAPAN BRAND製品が必要になると考えています。
—JAPAN BRANDがそうした新しいチャレンジに進むとしたら、参加企業にはどのような姿勢が必要だとお考えですか?
佐戸川: こうした補助金事業に参加した企業の傾向として、補助金が出ている間だけ頑張って、期間が終わったら終了、というところが多いのではないでしょうか。これではいけません。その後も継続するためには、3年経ったから終了ではなく、さらに自主性を持ってやっていくという方向付けが必要なんです。ではどうすればいいか。例えば、育成事業の中にさらに次のより高度なステップを設けてはいかがでしょう。もちろんそのためのハードルは高いものに設定して、そこをクリアするには3年で成功事例とならなければなりません。
—佐戸川さんにぜひ、プロデューサーを、という要望も多いと思いますが。
佐戸川: 確かにお話をいただく事は多いのですが、具体的には固まってはいません。それには依頼する側の姿勢があります。日本の企業には、成功すれば自分たちのもの、失敗すればあいつのせい、という悪癖を持つ傾向があります。成功するにはプロデューサーと一緒に頑張るんだ、という下地が不可欠なんです。それにはそうした下地を作るためのセミナーが必要だと痛感しており、いまは新規のプロジェクトよりも、どう進めるべきかを伝えるセミナーに力を入れたいと思っています。
—実際にJAPAN BRANDに参入するところにはどんなアドバイスがありますか?
佐戸川:「つなぐ」、「編集する」という発想が必要ですね。消費の最先端である一般の小売店、編集者としてのバイヤーの目、確実に価値のあるものを発表する姿勢を大事にしていただきたいですね。これまではご依頼いただくケースが多かったのですが、これからはこちらから出て行って、一緒にやりませんか、とお声をかけたいと思います。そのためにはどこにでも行きたいと思っています。
—最後にプロデューサーとうまくやっていくコツをお聞かせください。
佐戸川: 生産者や職人のみなさんにはものを作る事に徹していただければいいと思います。だからと言って作り上手の売り下手ではなく、すべて人まかせではなく、きちんと役割分担を理解していただき、プロデューサーをうまく使ってもらえればといいのです。まさに「連携」という精神を持ち合わせて事にあたっていただく。しかし、これがなかなか難しいのです。それには、ものづくりの精神、ポリシーは揺らいではいけないという事を改めて申し上げておきたいと思います。


