JAPAN BRAND ジャパンブランド プロデューサーインタビュー
プロダクトデザイナー/プロデューサー
有限会社クルツ
島村卓実さん
素材をもとに「何ができるか」をともに考える
JAPAN BRANDの『monocca(モナッカ)』を手がけているのは、プロダクトデザイナーの島村卓実さんだ。東京造形大学卒業後、富士重工業、タグインターナショナルを経て、有限会社クルツを設立して独立。クルマから携帯端末まで実に多種多彩なデザインを生み出してきた。
カーデザインでは、スバル『レガシー』をはじめ、クルマそのものだけでなく、その周辺も含んだトランスポーテーション・デザインを手がけてきた。はとバスのデザイン車両『パノラマビューはとまるくん』の場合は、もともとデザイン開発として取り組んだもの
で、フロントとサイドの窓を天井まで大きく取り、フロアをシアターのようにした、これまでの観光バスにはないデザインとなった。
この模型とプレゼンテーションのビデオを制作したところ、はとバス担当者の目にとまり、依頼があったという。また、小学館の月刊誌「ラピタ」と組んで、クルマを基地にした遊びを提案した3坪の空間に収まる簡易移動式隠れ家『CABANON(キャバナ)』やレガシーをベースとした隠れ家仕様のコンセプトカー『ATIPAL(アピタル)』なども手がけた。輸入車販売の『VITTORIO(ヴィットリオ)』のショールームも島村さんの手によるものだ。
島村さんのデザインはクルマだけに留まらない。一世を風靡したNTTドコモのメール用携帯端末『ポケットボード』や女性向けのコンパクトデザインの端末『パクティ』も手がけており、立体造形全般が島村さんのデザインフィールドと言える。現在では、デザインそのものだけではなく、多くがビジネスのコンサルティングも含めたケースが多く、クライアントとともに、その素材をもとに何ができるか考える事が増えており、モノだけに限らないようになってきているという事だ。
現在、島村さんはmonaccaの他、『COMORE(コモーレ)』、『CUIORA(キオラ)』、『SINARU(シナル)』を4つのブランドを手がけている。COMOREは、竹を使ったスモールガーデニングの製品で、ちょうど牛乳の1リットルパックのようなデザインのじょうろ『MIZUSASHI』や木と葉っぱをモチーフにしたスコップとフォークなど、ユニークなデザインが揃う。CUIORAは、富士商工会と富士市の紙工場と組んだ新しい紙を使ったプロダク結束用カラー紙バンドを再利用したバックなど、紙をトを発信する『CUIORA(キオラ)』、伝統的な竹構造に、特殊フィルムと漆塗りをあわせた新しい和傘『SINARU(シナル)』を手がけている。


